ジャズ二者択一の日

　山形と仙台との間で、難しい選択をしていました。


　先月に、12月4日に山形県山形市の文翔館で山中千尋トリオのライブがあると聞き、これはもう行くしかないと早々にチケットを取ったわけです。山中千尋さんのピアノ生演奏を聴くのは、2014年の仙台ライブ以来ですから。

　それからしばらくして、同日に仙台ジャズヒストリーコンサートがあると知ったのです。ポスターが地下鉄の駅などに貼られていたのに不覚にも気付かなかった。12月1日付けの河北新報の記事で知った次第。ネットでは情報がどれくらい出ていたのかわかりませんが、こちらでも気付かなかった。両方とも行きたかったけれども、今回は山形行きを決めました。仙台ジャズヒストリーコンサートは、また2回目以降の機会で……

　僕にとっては里帰りでもありました。滞在時間は短かったものの、山形市中心部を歩いたのはもう何年ぶりだろう。会場の文翔館に入ったのは初めてです。議場ホールで開催されたライブは、スケールの大きな演奏と、素晴らしい音響で贅沢な夕べとなりました。特に印象に残ったのは”Calling You”。優しいメロディーが心に沁みました。演奏されたお三方も、このライブを実現してくれた皆様も、ありがとうございました。