SSブログ

便りがないのは何の証拠 [時事問題について考えたようだ]

 J1・ヴァンフォーレ甲府のアライール選手、音信不通になっていたと思ったら本人から「5年間ありがとうございました」という由のお知らせがあって、結局退団となってしまったのですね。甲府関係者の方々にとっては相当やりきれないことだったと思います。仙台にも2003年頃帰省したまま帰ってこなかったブラジル人がいたのを思い出しました。
 5年もチームの中心として在籍していた選手なのに、連絡を取らないでいて、メッセージ一つで絆が切れる。考えてみると、怖い話です。
 平野啓一郎のエッセイ集『文明の憂鬱』の中に「携帯電話の恋愛学」という一編があります。携帯電話の普及に伴い、簡単に連絡が取れるようになってしまったことによって、恋愛を終わらせるのも連絡を疎にしていればお手軽になってしまう…という印象でその項は終わっています。
 現代は、連絡が取れない事態にひとたびなってしまえば、絆を維持することは難しい時代になろうとしているのでしょうか。かなり考えさせられています。

文明の憂鬱

文明の憂鬱

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0