初の沖縄出張雑記

　7月9日〜11日にかけて、人生初の沖縄出張でした。

　沖縄から仙台への道は長い。帰路の乗り継ぎでちょっとしたトラブルがあり、そして大阪伊丹空港から仙台への便では「仙台空港で視界不良により着陸できない場合は、伊丹空港に引き返す可能性があります」というアナウンスがあってヒヤヒヤしていましたが、なんとか夜に帰宅できました。でもお風呂に入ったら疲れがどっと出てしまいまして、一度うつらうつらしてしまい、目を覚ましても書きたかったものを書き進められず……日中の長い移動中の各所で、〆切の早い原稿を書いていたので、そのぶんも溜まっていたのかな。道中にて、難しい顔でキーを叩いていたと思われるときに、目の前を黄金色のユニフォームやグッズを身につけた方が通り過ぎたときが何回もありました。皆様もお疲れ様でした。


　滞在中で沖縄の宿が掃除をしている間に、朝の散歩も兼ねて人の少ない時間帯の首里城周辺に行ってきました。焼失した正殿等は再建中。でも残っている部分もまた貴重です。他のどことも違う建築様式の城には、この地ならではの空気が流れていました。

　首里城の南側には、首里金城町石畳道があります。石灰岩を敷き詰めた坂道にもまた、他にはない風情があります。白い道と紅い屋根が趣深い。あと、飛んでくる蝶だの蝉だのが大きい。





　その石畳の横道のひとつが内金城嶽という聖域に通じており、その一角には大アカギというそれはそれは神々しい大樹があります。静謐であり荘厳でもあり。他に誰もいない、素晴らしい空間でした。脇の説明書きによれば樹齢200年超とか。国指定の天然記念物でもあります。



　結構骨が折れる石畳の坂道を登って帰る途中に、音楽喫茶「音猫」という看板が出た民家がありました。ひと休み。マスターと矢鱈人懐こい猫が検温を兼ねて出迎えてくれました。素晴らしき音響と、窓から見える色彩豊かな庭。そして珈琲とサーターアンダギーとドラゴンフルーツの味わい。全てに和ませてもらいました。

　そのほかは出歩けず、国際通りにも行けなかったのですが、それは仕事ではなく再訪の機会を作れたときですね。余裕を持って遠出して、あちこちの海を回ってみたいものです。