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無知の知 [少しは学問もたしなむようだ]

「知るは楽しみなり」
 この言葉を聞いて、「クイズ面白ゼミナール」を思い出した方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
 先程ちょっとテレビをつけたらNHK-BS2でお宝TVデラックスという番組をやっていて、今晩のテーマが「知るは楽しみなり」だったのですな。TVにおける知識の習得という中味で過去の番組を振り返る内容だったのですが、そのクライマックスでクイズ面白ゼミナールが出てきたのでした。鈴木健二氏も勿論登場し、最後には歴史クイズまで復活、教授の名調子でちゃんと最後の挨拶まで放送されたのでした。
 私のライフワークの一つに「知る」という言葉に対する挑戦があるのですが、そのきっかけの一つが子供の頃に見たこの番組の冒頭で鈴木氏が「知るは楽しみなりと申しまして、豊かな知識は人の心も豊かにしてくれるものでございます」と述べた台詞なのです。
 時代が変わり私も変わった今になって思うのは、インターネットを介して経験を伴わない知識を、簡単に、しかも玉石混淆で得ることができてしまう時代だからこそ、一層「知る」ということに対して感覚を鋭敏にしないといけないということなのですよね。単に見知ったことで満足せず、経験を伴った知を充実させ、教養に昇華させる。その努力は昔より必要なのだけど、昔よりもその努力をしていない人も増えたという感覚が私にはあります。
 ところで鈴木氏、司会に「知る」ための秘訣を聞かれていました。その答えを要約すると「自分は『何も知らない』と自覚すること。『汝自信を知れ』ということです」とのこと。恐れ入りました。


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