F1サーキットの新風

　日本代表、バーレーンに乗り込む！昨年だったらこの表現からは、フットボール競技の話を思い浮かべる方が多いでしょう。
　でも今年、しかも今日の場合で言えば、F１の話ですよね。チームスーパーアグリ、初陣のバーレーンGPが今週末に始まります。思えば昨年佐藤琢磨が BARホンダから戦力外となったあたりから事が急展開を見せ、恐ろしい勢いでチームが作られ、開幕を迎えるまでになりました。未だピット回りでは準備不足が目立つとか色々あるようですが、とにもかくにも走ることができるという、その事実がまず尊いですね。開幕戦から出場できるということが奇跡ともいえる以上、まずは完走できれば御の字でしょう。事故なきように、そして20周以上遅れないように。昨年無念続きだった琢磨、初挑戦の井手、どちらの健闘も願います。
　紆余曲折を考えるに、物事は頂点を極めることも大変ですが、何かのことを起こすこと、そして第一歩を踏み出すこともまた、困難とそれを克服する勇気が必要であるということでしょう。ここまで急ピッチで来た分も、これからは焦らず、一歩一歩、F1の世界に足跡を残していってほしいものです。