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点がつかぬから重みがある [その他スポーツの話のようだ]

 トリノ五輪を終え、荒川選手はシアター・オン・アイスにて凱旋お披露目となりました。その場でも話題となったのがやはり、彼女の代名詞であるイナバウアー。本人曰く「私よりイナバウアーの方が有名になっていて驚いた」とのこと。
 この技がイナバウアーである所以が上体を反らすことではなく足の向きにあるということを、私は今回の五輪を迎えるまで分かっておりませんでした。すみません。それはさておき、この荒川式イナバウアーは、これまた散々報道されてきているように、新採点法に於いては対象になりません。それでも己のアイデンティティに関わることと考え、荒川は本番の演技に組み込みます。結果観衆が一番沸いたのはそのイナバウアーの場面となります。点にならずともこのイナバウアーあればこそ、その外の高難度の技も輝きを増した。完全なる外野の私からは、そう感じたくなるものでした。
 やっぱりどこかで信じたくなるのですよ。点にならなくとも、地道に磨いて自己表現の一つとなったものは、必ず何かを起こせると。他の能力をも引き上げてくれるものだと。
 まあ、今回の五輪でメダルの数勘定を強調したり、普段数字だけに重きを置きがちな報道機関ほど、「イナバウアーは点にならないけど凄いんだよ」と繰り返す傾向があるのは、ちょっと気になりますが…


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kirakiratositananika

おひさしぶりです☆
イナバウアーは、今や荒川選手の代名詞ですよね(^^ゞ。
金メダルという結果を見ると、
やはり得点よりも自分らしさを貫いたことが
彼女に運とかツキをもたらしたのでしょうね☆
by kirakiratositananika (2006-03-07 16:28) 

せろ

>naotoさん
こんばんは。nice!ありがとうございます。
今や荒川選手もそうですが、当のバウアーさんもびっくりでしょう。
もちろん得点やメダルは大事なのですが、
自分のベストを出した上で獲得したところに意義があるのだと思います。
おっしゃるように、その心意気が運すら味方に付けてくれたのでしょう。
by せろ (2006-03-07 23:13) 

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