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語学は自らの一部 [少しは学問もたしなむようだ]

 フランス外務省の方の講演会を聴いて参りました。そもそもクリスマスイブの日に仕事をするフランス人というのも珍しい気がしますが。
 講演の内容は「外国語を学ぶ意義」というものです。講師のジゴドー先生は現在アリアンス・フランセーズ仙台の館長さんなのでこのような内容になったわけですが、フランス語だけの場合に偏った話ではなく、あくまでも語学一般を人間理解に役立てる、という視点でのお話です。ゆえに「フランス語が世界で最も美しい言語である」というステレオタイプな内外の見方には真っ向から異を唱えていました。
 語学は語彙や文法が先立つのではなく、議論などの実践を通してこそ語学であるということ。彼の言葉を借りれば、語学とは「科目」ではなくて「自分の一部」であるということです。だから日本語の基盤作りそっちのけでとりあえず英語偏重の学習をするのではなくて、日本語を別の角度で見るために、できるだけ多くの言語を磨くということが大切だというわけです。
 講演を聴く前はフランス語の宣伝で終わるんじゃないのーと思っていましたが、以上のような内容を聴いてみると、私は彼の広い視点を前に自らの予見を恥じた次第です。異なる文化に敬意を払い、自らを磨く糧とす。そのための広い視点を見習いたいものです。それが思いやりのある人格にもつながるのかもしれません。考えてみると世界のおたずね者達は、モノリンガルですしね…。主にTIME誌、2004年の顔参照。


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