笑う門には福来たる(CD紹介) [音楽と関係があるようだ]
私としては、今年買った新譜ではこれがベストです。
山中千尋女史の移籍後二枚目となるアルバムは、前回にも増しての意欲作でした。オリジナル曲も結構変化球を投げられた感じですが、アレンジものも強烈。11曲目の "WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE" はその最たるもので、同じテーマでもここまで音色もテンポも遊びに遊んでしまえるものなのか、と感じてしまえる程の幅広いアレンジです。
だからといって山中女史は前衛的作風に転向したわけではなくて、遊びの幅を広げていったといった方が正しいのではないかと思います。私のお気に入りは5曲目の"THE DOLPHIN" ですが、こちらでは爽やかに流れるタッチを見せてくれて、本当に表現の幅広さを感じさせてくれます。
だからこのアルバムでは、それまで以上に演奏者が色々な顔を見せてくれるところに最大の魅力があるのでは。多彩な表現の幅が、感情の振れ幅、感性の許容範囲を見せてくれています。そしてその根底には、音に対する楽しみが必ず存在しています。実に楽しいアルバムであります。
人生には色々な感情が現れるけれど、苦しい時こそ笑える余裕は忘れたくないものです。だからこそ、LACH DOCH MAL(とにかく笑おうよ)!
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