パレードで終わってはいけない

　フィギュアスケートの荒川静香選手が本日仙台に凱旋、パレードが行われました。73000人が沿道に詰めかけたとか。あらためて偉業の重みが感じられます。
　でも荒川選手を育てた仙台市泉区のリンクは、コナミが手放して以来支援する企業は全く現れず、解体を待つばかりです。県民栄誉賞を荒川選手に手渡した村井宮城県知事にも、リンクの救済策があるのかないのかわかりません。
　荒川選手自身が、今日放映された各局のインタビューで練習環境の厳しさを心配していました。こういうパレードが最後にならないといいのですが。

コメント 2

トリノ五輪を見ていて堤義明の不在をつくづく実感しました。彼は冬季種目に首を突っ込み、お金を出しました。私利私欲だとか、私物化とか、色々な批判はあるわけです。でも競技力向上には間違いなく寄与していました。

泉区のリンクはダイエー系でしたっけ？西武グループも、品川や東伏見や新横浜といった場所にスケート場を持っています。氷上競技に関しては、別格のスポンサーでした。スピードスケートの五輪選手は何人も西武グループに勤務しています。荒川静香もプリンスホテル所属ですからね。

企業のガバナンスが確立し、「公私混同」がなくなるのは結構なのかもしれません。でも堤義明や中内功のように「経済合理性と征服欲のせめぎ合い」みたいな人間が、スポーツを育てるには必要な存在なんですよね。
by 党首 (2006-03-28 11:22) 

＞党首殿
こんばんは。
荒川選手、西武の始球式に出ていましたね、そういえば。
件のリンクはダイエー→コナミですね。
荒川選手を育てた長久保コーチは、常時使えるリンクを求めて
教え子を連れて名古屋にお引っ越しされるそうで…厳しいです。

征服欲以外でメセナ（何だったんだろうな、この言葉）に傾く方がいらっさると尚いいのですが。
by せろ (2006-03-28 23:12)