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スウィングしなきゃ [映画で考えることもあるようだ]

 秋風は日本人の耳にジャズを届けたがるのでしょうか。先月末から全国各地でジャズイベントが次々と目白押しですし、定禅寺ストリートジャズフェスティバルが行われた翌日からNHK−BS2では「カジェ54」「危険な関係」「死刑台のエレベーター」とジャズがらみの映画を三夜連続でやっておりました。それを言うならそのジャズフェスタ開幕の11日に映画「スウィングガールズ」が封切りになったことの方がどこか運命的でしょうかね。
 今日はそのスウィングガールズを見てきました。いやはや望外に面白いもんでした。私がジャズを聴くようになったきっかけが高校の時に無理矢理ビッグバンドに入れてもらって演奏したということや、クラリネットを始めた中学時代はパート内で男は自分一人しかいなかったということもあって、思い入れできるところが多かったというのもあるでしょう。エンターテイメントとしてはまったまま105分を過ごしました。
 何せ出演者のほとんどが楽器の素人だというのに監督は吹き替えをさせず、事前合宿はおろか撮影ロケの合間にも猛特訓させて吹けるように仕上げたといいます。実際聴いてみるとはっきり言って粗は目立つのですよ。でも技術的な話よりも何よりその雰囲気がジャズになっております。硬派な向きの方でも楽しみの見出せる構成なのではないかと思います。
 先日ジャズの楽しみ方のことを書きましたが、この映画はジャズがスタート地点から推進力にしていた「素朴さ」とか「自由」という長所を思い起こさせてくれます。聴くにしろ演奏するにしろ、パンフレットに書いてある「ジャズやるべ♪」という単純な言葉が、この映画を見た人とジャズとを繋げてくれることでしょう。


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