名残、そして [映画で考えることもあるようだ]
昨日は機会があって、映画「なごり雪」を鑑賞して参りました。これが公開されたのは昨年でしたか?ともかくリアルタイムでは見ていなかったのです。大分県臼杵市の原風景が持つ雰囲気に、しみじみとした情緒を感じた次第です。それに加え、人生における選択の数々についても随分と考えさせられた映画でした。
自分の場合でいえばここ一年の間だけでも大きめの決断はありました。あの夏史料探しなどでヨーロッパに渡っていなかったら、軽めの論文を書いて今頃は研究生活を終えていたかもしれない。あの春申し出を受けていれば、今頃家庭を持つ話が持ち上がっていたかもしれない。あの冬東京であの人たちに会っていなかったら、今文章を書き続けていなかったかもしれない…
選択した数だけ、「かもしれない」は積もってきました。でも、少なくともその一年間に関しては個々の選択を後悔してはいません。後悔してもしょうがないと言うべきでしょうか。結局は自分が気張ったり悩んだりした末に選んだことですから。選択の連続は、決断の連続。そして、小さな前進の連続でもあるのです。
そんなことを考えながら、新年度の喧噪に身を置いています。
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