バンジョーは跳ねるよ [音楽と関係があるようだ]
このCDが初めて世に出たのは2002年のことだそうで、私は当時仙台市中央通りにあった新星堂のジャズ・フュージョン・ワールドミュージックが同居する階で、これを試聴していたと記憶しております。当時はおそらく資金不足で買えなかったうちに、売り切れてしまった。その後なかなか出会えなかったものを、思い出したときに取り寄せられるのだから、世の中も変わったものです。
リーダーのアリソン・ブラウンはバンジョー奏者で、その楽器のホームグラウンドはカントリー音楽です。しかしながらこのアルバムの演奏はジャズのセッションの趣で、だからこそ当時ジャズの方の試聴コーナーにあったのでしょうね。収録されている曲目は多岐に渡り、勿論バンジョーがポコポコと軽快に分散和音を奏でるカントリーの曲もありますし、しっとりしたバラードもありますし、マンボもあります。どのような色であっても調和するバンジョーの跳ね方が心地よいですね。
個人的に気に入ったのは、6曲目の"Spiderman Theme"です。あのミステリアスな曲もこうアレンジしてバンジョーと馴染むのか、と感心しました。原曲の「親愛なる隣人」のように、身近な雰囲気です。
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