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2021年のラストプレー [日常の雑感のようだ]

 もう少しで2021年も終わります。皆様にとって、今年はどのような一年でしたか。

 昨年の今頃よりは状況は良くなっているけれども、感染症禍であれこれ用心することはまだ続いています。そのような困難とともに過ごした一年に何ができたのか、と一年最後の日に振り返りますと、なんとも複雑な気持ちになります。

 私についていえば、仕事では最大の取材対象にしていたベガルタ仙台が苦難続きで、しまいにはJ2降格が決まりました。これについては各種記事で書いたとおりで、2021年だけでなく積年の課題もあってのこと。そして、クラブに関わる人たちが課題を認識しているのであれば、高い目標のもとでそれに相応しい再建と上昇の努力をすることが、2022年のみならずその先の長い年月につながる筈です。
 私もその歴史を伝える役割をまた続けたいところですが、今年は果たしてどれだけ伝えることができていたのか、まだまだ力不足を感じています。視野が狭くなったり、ネットの心ない声や酷いやり方のメディアによってフットボールそのものから離れたくなるときがあったり、ということも少なからずありました。そうした一つひとつを乗り越えるために、力を使った年でもありました。自分にはどうしようもない取材対象の成績によって来年の仕事も変わってくるというもどかしさもあり、2022年にどこまで今の仕事を続けて発展させられるか、未だに見通しは立ちません。生活不安を抱えながらの年越しでもあるし、新たな展開を考えながらの年越しでもあります。それでも、前に進まなければいけません。

 一方、他分野でのお仕事で新しい道を開こうとした一年でもありました。最も大きかった出来事は、娯楽小説『ラストプレー』を、世の中に届けることができたこと。筆名「雪後 天」名義で、フィクションを商業小説のかたちで送り出すのは初めてでした。多くの方に読んでいただき、温かいご感想をいただけて、出して良かったと思っています。出版までにはいろいろな道を辿りましたが、最終的にご縁があり親身になってお世話いただきました株式会社スクワッド(EL GOLAZO BOOKS)を始め、関わってくださった方々全てに御礼申し上げます。

ラストプレー (ELGOLAZO BOOKS)

ラストプレー (ELGOLAZO BOOKS)

  • 出版社/メーカー: スクワッド
  • 発売日: 2021/07/30
  • メディア: 新書


 どうしても欲は出てくるものでして、さらに多くの方々に読んでいただきたいという思いもあります。まだの方はこれから、そして既読で気に入っていただけた方にはぜひ、お広めいただければ幸いです。そして、私自身も、ノンフィクションでも良いものをお届けすることは勿論ですが、フィクションでもこの先の展開を進めていきたいと強く思い、書き続けます。

 プライベートの方は、今年もなかなか同年代の皆様のようには幸せにはいきませんでした。ただし、12月には諸々の仕事の合間にご縁があって奈良・京都への小旅行ができまして、そこで様々な場所を巡り幸先参りともいえる出来事があったのは、苦難続きのこの年を生き抜いたご褒美になったのかな……と思います。2022年はもっと幸せな顔をして年末を迎えられれば、と思います。
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 それでは皆様、また2022年にお目にかかりましょう。2021年もありがとうございました。
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